20年という節目を迎えて

  • 【ご挨拶】藤川靖彦

藤川 靖彦
株式会社インフィオラータ・アソシエイツ 代表取締役社長/一般社団法人花絵文化協会 代表理事

2001年10月13日、日本で初めて開催したインフィオラータは、本年、20周年を迎えました。これもひとえに、関係者、スタッフをはじめ、インフィオラータを愛し、ともに歩んでくださった皆さまのおかげであり、心より感謝を申し上げます。

教会へと続く250mの坂道一面に描かれた花の絨毯。
2001年6月、イタリア・ジェンツァーノ市で、初めてこのアートを目にした時の感動は未だに忘れられません。
大地をキャンバスに花びらで絵を描く。作り手は一般の市民。
「これを日本でやりたい!」
その思いは4か月後、晴海トリトンスクエア(東京)とジェンツァーノ市の協力の下、実現することができました。私の思いを受け止めてくれた、晴海トリトンスクエアの石川代表、ジェンツァーノ市のペーソリ市長には、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

その後、20年という道のりの中には、大きな節目が5つありました。一つ目は、2009年、横浜開港150周年記念事業として、日本大通りをキャンバスに日本最大規模のインフィオラータを創作したこと。二つ目は、2011年におきた東日本大震災の被災地支援を通して、現在も取り組んでいる花による社会貢献活動を始めたこと。三つ目は、2012年、日本代表として世界大会に出場したこと。以後、国際連盟の理事となり、世界を舞台に活動が始まりました。四つ目は、2015年、目標のひとつだったドキュメント番組「情熱大陸」に出演したこと。五つ目は、2017年にスタートし、現在も取り組んでいる主催事業の推進です。またこの20年間取り組んできたことは、インフィオラータ=花絵を、日本の文化として昇華させること、そしてサスティナブルなアートとしての可能性の追求でした。捨てられてしまう花の再利用からスタートし、今では作品に使用した花材の再資源化を積極的に行っています。

20周年を迎えるにあたり、文化庁様のご支援をいただき、この度、展覧会「花絵師 藤川靖彦×インフィオラータ20年の軌跡展」を開催することとなりました。この展覧会では、花絵師 藤川靖彦のインフィオラータ20年の軌跡を、今まで創作した思い出深い作品のリメイクとともに、アーティスト仲間たちとのコラボレーション作品や、代表作である花歌舞伎作品も展示します。展覧会開催にあたっては、多くの関係者の皆さまに多大なご協力をいただきました。この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。

20年間で国内外350か所を超える会場で、1500作品を超えるインフィオラータを創ってきました。しかしやっと成人式を迎えたに過ぎません。現状に驕れることなく、常に技術を磨き、新しいことに積極的にチャレンジする。そんな気持ちを常に持ち続け、より一層の努力を重ねてまいります。今後とも、ご支援を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

  • 【ご挨拶】VICENTA PALLARÈS CASTELLÓ

Coordinadora Internacional de
Alfombristas de Arte Efímero会長
Vicenta Pallarès Castelló,
presidenta de CIDAE
Creu de Sant Jordi

花の道20年

一人の人間がフラワーカーペットの制作に20年もの歳月を捧げてきたということは、その人には才能だけではなく、エフェメラルアートに対する特別な繊細さは言うまでもなく、素晴らしい芸術的創造力、そしてメッセージや感情を伝えられる作品をつくりだす人間的な価値があることを表しています。
藤川靖彦氏が設立当初から正規会員として所属するエフィメラルアートの国際連盟が分かち合い守ってきた価値観と目的。それは私たち花絵師は平和を担い、各国の様々な文化を取り入れ理解するため、共通の国際プロジェクトに誠実に取り組むということです。
ヤス、あなたが私たちのプロジェクトにおいて、日本の文化を紹介し、国際的な花絵の世界に貢献してくれていること、そして積極的かつ模範的な姿勢で組織に参加してくれていることに感謝しています。本当にありがとう。
あなたがこれまでに築いてきたすべて-毎回異なる形・色合い・メッセージをもつ作品の数々、空間を美しく飾り、皆を驚かせ感動させるその能力-を心から祝福します。
私たちもこの20周年という記念の時をあなたと一緒に祝い、享受することにします。なぜなら私たちの友情と芸術は、国境や困難をも乗り越えていくのですから。
あなたの成功を願って、花絵師の心が鼓動する、世界各地から愛を贈ります。

エフィメラルアート国際連盟会長 Vicenta Pallarès
Creu de Sant Jordi

20 años, por un camino de flores.

Cuando una persona ha dedicado 20 años a la elaboración de las alfombras de flores, además de tener el talento y una sensibilidad especial por el arte efímero, manifiesta una creatividad artística notable, y unos valores humanos que distinguen sus obras por la transmisión de mensajes y sentimientos. Valores y objetivos que compartimos y defendemos desde la Coordinadora Internacional de Entidades de Alfombristas de Arte Efímero, a la que Yasuhiko Fujikawa pertenece como miembro numerario, desde su creación. Somos alfombristas, portadores de paz, que trabajamos fieles a un proyecto internacional común para innovar y conocer las distintas culturas de cada país.
Gracias, muchas gracias, Yasu, por tu aportación al alfombrismo internacional, promocionando la cultura de tu país en nuestros eventos y por participar en nuestra organización de manera positiva y ejemplar.
Felicidades por todo lo que has conseguido: Por tus creaciones, con sus formas, colores y mensajes distintos para cada ocasión, por tu capacidad para embellecer espacios, sorprender y no dejar a nadie indiferente.
Celebramos y gozamos este aniversario contigo, porque la amistad y nuestro arte, van más allà de las fronteres y de las dificultades.
Te deseamos muchos éxitos y te mandamos abrazos desde cada parte del mundo donde late un corazón alfombrista.

Vicenta Pallarès, presidenta de CIDAE
Creu de Sant Jordi

株式会社インフィオラータ・アソシエイツ
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